こんにちは。
朝晩はすっかり涼しくなってきましたね。
これからどんどん紅葉が深まっていくのが楽しみです(^^)
iroherbでは、現在「iroherb × 十五夜」のイベントが始まっています。
秋の俳句の季語は『月』のように
古くから月は人々に深く愛されていました。
短歌でも月を読む句は多いです。
有名なものだと
・名月も 取ってくれろと 泣く子かな /小林一茶
・天の海に 雲の波立ち 月の舟 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ /万葉集 柿本人麻呂
秋の月は四季の中でも
一番美しく見えるといいますが
そもそもなぜ美しく見えるのでしょうか?
iroherbでは
十五夜のイベントを行うにあたり
今日はそこからお話しできたらなと思います。
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秋になると
風がすこしひんやりと
そしてひんやりとした空気は夏と違い
どこかカラっとした感触があります。
乾燥の季節が始まりますね。
9月から徐々に、女性は特に“保湿”ワードに敏感になる頃だと思います。
夏と秋との違いは、気温・天候の違いもありますが
大気が含む水分量も変わります。
①水分量
日本の夏は蒸し暑く、湿度が高いです。
人は光を網膜で感じとり、モノをみています。
大気中の水分量が多くなると、その光が進む道を水分子にあたり散乱。
その現象がその地域全体でおこると、遠くの景色がぼやけ大気が白っぽく見えます。
逆に冬は気温も湿度も低いので
光の散乱が少なく、はっきりと景色を見せてくれます。
台風の影響もあり、前半は雨の日も多いですが
雨が大気中のちりを浄化してくれるので
雨が降ったあとには
より澄んだ空気とうつくしい景色を私たちに見せてくれます。
月がいつもよりもはっきり見えるのは
そんな理由があったんですね。
②星がすくない
秋の夜空は明るい星たちが少ないので
月の明るさが際立ちます。
秋は月
冬は星
というように
冬になると、明るい一等星たちが多く
一年の中で一番、星空がうつくしく見える季節です。
冬の星座といえば、オリオン座、冬の大三角形が有名ですね(^^)/
秋の夜空は
ほかのものに邪魔されず、集中してみることができます。
③月の高さ
あとは高度の違い。
見える位置も大事です。
位置が低ければ、空気中のちりや他の明かりの影響を受けぼやけてしまい
高ければ高いほど、影響が少なくきれいに見えます。
しかし、長時間見るとなると体制が厳しい。
秋はちょうどその真ん中の高さ。
見やすく、キレイに見える高さなので
皆がゆっくり長く、月を楽しめる時間へとなっていたんですね。
時間 | 夏至 2017/6/21 | 十五夜 2017/10/04 | 冬至 2017/12/22 |
19時 | -30.6031 | 20.5223 | 16.4417 |
20時 | -37.7112 | 31.4001 | 6.0796 |
21時 | -41.9771 | 40.8775 | -51.673 |
22時 | -42.6091 | 47.9334 | -16.8684 |
23時 | -39.4874 | 51.1550 | -28.7298 |
24時 | -33.2206 | 49.5798 | -40.5616 |
※月の位置計算 山口県岩国で検索した月の高度の値(℃)
そして、この明るさが
秋の夜長、電気もない時代
人々の夜の時間をやさしく照らしてくれたといわれています。
いまでは灯りがある生活が当たり前ですが
十五夜の美しい月明かりは、人々の心も癒してくれたんだろうな。
こうやって考えてみると
満月の日、十五夜は家の電気をけして、月明りを楽しみたくなりますね( ◠‿◠ )
次回はなぜ、iroherb でイベントをしようと思ったか。
十五夜の由来も合わせてご説明できたらなと思います。