こんにちわ
窓を開けると、気持ちいい気温になってきましたね。
その中に時々金木犀の香りを感じては、秋だなっと感じます。
shopは6日より『アフリカ展』が開催されております。
水草で編まれた手作りのカゴを中心に早速売切れたものも多いですが
この機会にぜひアフリカの文化やアイテムに触れてみて下さいね。
今回は西アフリカ・マリ共和国で伝統的に受け継がれている
染色法「泥染め」について、ご紹介したいと思います。
マリの泥染めに「ボゴランフィニ」とも呼ばれるものがあります。
これは、マリ南西部に住むバマナ(バンバラ)族の女性によって主に作られています。
バンバラ語で「ボゴ」は泥を、「ラン」は仕事の成果を、「フィニ」は布を意味していて
伝統工芸品でもあります。
すべて自然のもので染める、泥染めの染め方はこんな感じ
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①手紬の糸を帯状に手織りした後、はぎ合わせ一枚の布を作り上げます。
➁土地に自生するンカラマ(シクシン科の樹木)の葉で黄色く染めた上から、泥で柄を描きます。
※泥は一年以上寝かせた鉄分の多い川の泥を使用
③陽光にしばらくさらし、水洗いすると、泥の柄がくっきりと残ります。
④何度もこの工程を繰り返すことで、やがて泥染めの黒はしっかりと定着していきます。
脱色したい部分には、ピーナッツなどで作った脱色材?を塗り、天日の下に放置。洗うと白くなるそうです。
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今回入荷したこちらのクッションカバーも、泥染めでデザインされたものです↓
マリでは、泥染めされた布は
本来はお守りとしての意味をを持つ布として作られているので
主に女性の腰巻布として、また猟師の上着として使われています。
その中でも黒染めの布は、悪霊の力を吸い取ってくれる
模様が密に描かれた独特のものは、悪霊を迷わせ封じ込めると考えられているようです。
ギャベやキリムなどにも模様には意味がありますが、模様にもそれぞれ意味があります。
(参考例)
近年、泥染めは
草木染や藍染をあわせた多様な色とモダンなデザインの泥染めも注目されるようになりました。
「泥染め」と聞くと、お手入れ方法を心配される方も多いですが
天然染料の為色おちはありますが、水洗いかドライクリーニングで洗うことも可能です。
原色ではない、やさしい色味は土ならではなのかもしれませんね。
日本のインテリアにも、とてもよく合います。
すべて一点ものとなっておりますので
ご来店の際は、あわせてチェックしてみて下さいね。