皆さんこんにちは。
iroherb shopの山本屋です。
今回はおススメ家具を実際に使ってみた感想を書きたいと思います。
ご紹介する商品はYチェアです。
後ろから見ると背もたれの部分が「Y」字に見える事から、日本ではYチェアと呼ばれるようになったチェア。
正式名称は「CH24」と言い、
20世紀を代表する家具デザイナー ハンス J. ウェグナーによってデザインされました。
1949年の発表以来全世界で実に数十万脚以上生産され続けている、不朽の名作です。
Yチェアは何と言ってもまず、その独特なフォルムに目を惹かれます。
アームと背もたれが一体になった大胆なデザインや一切の無駄を省いた機能美は、見る人の心を揺さぶります。
くねっと曲がった後脚も、上に向かって伸びあがっていくポジティブな印象を与えてくれます。
背もたれは3枚の形成合板で作られているので耐久性があり、安心して背中を預けられます。
また、ほど良い傾きもあるため快適に座ることができます。
Y字に開いた部分は、背中を預けた時に背骨に当たらず、心地いいです。
Yチェアの背もたれは「Yチェア」という呼称の由来になったほど印象的で美しいのですが、
実際に座ってみても、座る人の事を考えた設計となっており、
ダイニングチェアとは思えない座り心地となっています。
次に、Yチェアに座って驚いたのはアームです。丸みを帯びたアームは手で握るとフィットします。
30mmに設計されたアームは握り心地がよく、座っていない時でもついアームを触っていることも…
Yチェア最大の魅力と言えば、後脚とアームが一体となることで生まれる座面の広さです。
通常のチェアであれば、前脚でアームを支えるため、座面は広く取れません。
ですが、Yチェアの場合、後脚がアームを支える為座面の広さが確保され、様々な座り方をすることができます。
例えば、あぐらをかいたり、横を向いて脚を組むこともできます。
特に私が感動したのはこの点で、
180度向きを変えて座ることができるアームチェアは、Yチェアが初めての体験でした。
好きな向きで、好きな姿勢で、座り方を強制されない所が、Yチェアの最大の魅力だと思います。
座面の広さや、アームの握り心地以外にも、Yチェアはその座面自体も特別です。
座面は、樹脂を含浸させた紙であるペーパーコードを職人が張っており、
座った当初は少し硬い印象を持つのですが、
使い続けていくとペーパーコードはだんだんと自分のお尻の形に合ったものへと馴染んでいき、
ふんわり包み込まれるような感覚になってきます。
また、ペーパーコードは革と同じくらい強い素材の為、張り替えるまで15~20年と言われています。
ここまで実際にYチェアに座ってみた感想を書いてきましたが、
Yチェアはメンテナンスも行うことができ、一度壊れてしまったら終わりではなく、
メンテナンスをして、ずっと使い続けられるチェアなのです。
Yチェアをデザインした ハンス J. ウェグナーの出身国 デンマークにはこんな言葉があります。
「hygge(ヒュッゲ)」 心地のよい空間や時間を過ごす幸福感という意味です。
そしてまさにYチェアは、心地のいい居場所であり、よい時間が過ごせる「hygge」なチェアなのです。