敷くアート、旅する絨毯  g.e.m ラグ展 開催しました

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ある一枚のラグが、あなたの部屋の風景を変える。

名古屋のラグ専門ギャラリーg.e.mによるラグ展が、11月28日から12月1日にかけて、イロハーブにて開催されました。

 

一枚一枚異なる模様と色、織の密度や風合い、その歴史。自分の目で見て、触れ、感じることで、はじめて知るラグの魅力がたくさんありました。

その重みや温度を感じながら、一つひとつを見つめる時間は、まるで遠い国を旅しているような静かな高揚感に満ちていました。

 

「ラグはただの敷物ではない ー 敷くアートだ」

そんな思想を胸に、g.e.mが自社買い付けで集めた貴重なラグたち。今回の展示では、ペルシャ、トライバル、ベニワレン、ギャッベなど、多彩な背景と表情をもつラグの数々を一堂にご覧いただきました。

 

ペルシャ絨毯の荘厳な美は、宮廷文化の中で磨かれた、芸術のような織りと色彩の調和の賜物。

その文様には、古代ペルシャから続く幾何学と花唐草の美意識が息づき、王侯貴族の暮らしや祈り、豊かさへの憧れが幾重にも重ねられています。

見る角度によって表情を変える艶は、まるで魔法のよう。

長い年月を経てもなお、文化の記憶を放ち続けます。

 

トライバルラグには、遊牧民の暮らしがそのまま息づいています。

彼らは草原や山岳を移動しながら、その土地で手に入る羊毛と草木染めでラグを織り、

家族を守る祈りや、季節の移ろい、動物への感謝を模様として記してきました。

幾何学模様の一つひとつには意味があります。

さらに、部族ごとに受け継がれてきた家紋のようなモチーフや色の約束があり、例えば、

南イランのカシュガイ族は明るい赤や黄金を好み、花や動物のモチーフを自由に織りあげます。

東のバルーチ族は深い藍やこげ茶、黒に近い赤など、深みのあるトーンを基調に、八角星などの護符模様で祈りを表現。

西部のバクティアリ族は四角く区切られた”ガーデンデザイン”で楽園を描き、

緑や紺のコントラストで自然の豊かさを象徴します。

このように、色や形の一つひとつに文化の系譜と土地の記憶が刻まれています。

 

モロッコのベニワレンは、アトラス山脈の雪解けを映すような白さ。

未染の羊毛を用いた生成りの色と、黒や茶のラインがつくる幾何学模様。

それらは家族の絆や愛、魔除けの祈りなどを意味し、

山岳地帯で暮らす人々の静かな誇りとあたたかさを感じさせます。

もともと敷布団として作られた背景もあり、踏み心地もふわふわ。

周りの空気を蓄える性質により、夏は冷房の冷たい空気を、冬は暖房や床暖房のぬくもりを保持します。

普段はなかなかお目にかかれないベニワレンはとても印象的で、お子様や猫ちゃんワンちゃんに気に入られるのも納得でした。

 

そしてギャッベには、日常の喜びと自然へのまなざしがのびやかに息づきます。

イランの女性たちは、家族を見守る時間の中で、心のままに模様を描いていきます。

木々、太陽、家、動物。

どの図案も魅力的で、その厚みのある毛足に触れると、遠い異国の手仕事のぬくもりまでも感じられるようです。

また、40 × 40 (cm) のミニサイズのギャッベも、今回大好評でした。

 

g.e.mは、そんな「文化を敷く体験」を届けるギャラリー。

世界を旅して出会ったラグを自らの目で選び抜き、住まい全体のコーディネートを考えながらラグを提案しています。

そして、その根底には日本人の感性に寄り添う美意識があります。

そうして選び抜かれた本物には、何世代にもわたって愛でていけるほどの魅力とトキメキが詰まっているということを、今回学ばせていただきました。

 

イロハーブでは今後も、日常と文化をつなぐ”もの”を集め、あなただけの暮らしの彩りを提案してまいります。

ものを通して、世界の手仕事や思想、そしてそれを使う人の物語をつなげていく場所として。

 

このたびご来場くださった皆さま、そして遠方から貴重なコレクションを届けてくださったg.e.mの皆さまに、心より感謝申し上げます。

それぞれのラグが、皆さまの暮らしの中で新しい物語を紡ぎ続けますように。

 

 

g.e.m × イロハーブ ラグ展 次回もお楽しみに!

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