憧れの北欧、旅してきました

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こんにちは。

iroherbの武石です。

 

インテリアショップで働く私にとって、北欧デザインはずっと憧れの存在。

普段からルイスポールセンの照明やカール・ハンセン&サンの家具に囲まれて仕事をする中で、

「いつか本場の空気を自分の目で見てみたい」という想いが日に日に強くなっていました。

そして今年、ついにその願いが叶うことに!

6月、コペンハーゲンで開催される「3days of design」に合わせて

6月8~12日までデンマーク、そして13~14日はフィンランド・ヘルシンキ

念願の北欧旅に行ってきました。

iroherb |デンマーク2026

6月のコペンハーゲンは

日中の最高気温が20℃前後、朝晩は12℃くらいまで下がる

からりとした心地よい気候。

日の出は朝4時過ぎ、日の入りは夜10時近くと

1年でいちばん日が長い季節で、夜遅くまで外が明るい分

街全体がのびのびと過ごしている雰囲気に包まれていました。

 

まさに北欧の短い夏を満喫するのにぴったりのタイミングの滞在。

このブログでは、そんな気持ちのいい季節の北欧で

現地で見て、感じて

「これは持ち帰りたい!」と思ったことをお届けいたします。

iroherb |デンマーク2026

3Days of Designとは

iroherb |3days of design2026

3Days of Designは

2013年にたった4ブランドから始まった、コペンハーゲン発のデザインフェスティバル。

2026年で13回目を迎え

今では400以上のブランドが参加する

世界デザインカレンダーに欠かせないビッグイベントに成長しました。

 

ミラノデザインウィークのような派手さはないけれど

街全体がまるごと展示会場になるような、ぎゅっと近い距離感が魅力なんです。

 

会場は特定のメイン会場はなく、市内のショールーム、ギャラリー、ブランドストア、歴史的建造物など

街のあちこち。

市内8つの地区が舞台になり、スマホのマップを頼りに「この路地には何があるのかな」と宝探しのようにわくわくしながら歩きまわることができます。

 

2026年は6月10日~12日の3日間

「Makes This Moment Matter (この瞬間を大切に) 」というテーマのもと

展示だけではなくトークセッションやオープンスタジオなど

盛りだくさんの企画が街を舞台に繰り広げられます。

家具や照明はもちろん、テキスタイルやキッチン・バスルームまわりまで

暮らしに関わるデザインがまるごと一堂に会していて、回りきれないくらい夢中になってしまいました。

 

そもそも今回の旅のきっかけは、iroherb shopのリニューアル。

新しい空間づくりのアイデアを本場の北欧から直接肌で感じたくて、思い切って計画したものです。

 

iroherb |デンマーク2026

スタッフとして見た発見

3Daysの面白いところは、街中のお店がそのままイベント会場になること。

 

多くのお店では音楽が流れ、ドリンクや軽食まで振舞われていて

いつもの雰囲気とは違う、街全体がひとつのお祭りみたいな高揚感に包まれていました。

夕方以降になると、招待制のパーティーが始まるお店も多く

ブランドの担当者さんと気軽にお話したり、その場で商談が始まったりする光景も。

「売り場」と「交流の場」が地続きになっている感覚が、とても新鮮でした。

訪れたどのお店も

商品を売ることじゃなくて、その場にいる時間そのものを

楽しんでもらう工夫に溢れていて

これからのiroherbをより楽しく、魅力的な場所にしていくための

大切なヒントをもらえた気がしました。

iroherb |3Days of Design2026

街を歩いて見つけた、古さと新しさの共存

3Daysの合間に、コペンハーゲンの街をたくさん歩きました。

まず目を奪わたのは、古い建物と新しい建物が驚くほど自然に隣り合っていること。

歴史ある街並みの中に、今どきのデザインの建物がすっと馴染んでいる光景は

日本の街とは違う時間の重なり方をしていて

歩いているだけでわくわくしました。

 

新しいものの中に古いものをすっと置ける懐の深さ。

これがコペンハーゲンという街の豊かさなんだろうなー。

そんな街歩きの途中、ふと目に留まったのが

民家の窓ごしにやわらかく灯るルイスポールセンの照明。

お店で商品として見るのとはまったく違う表情で

暮らしの中にすっと溶け込んでいる姿に、思わず立ち止まってしまいました。

 

「デザインって、飾るものじゃなくて暮らしそのものなんだ」

と、じんわり実感した瞬間です。

特別な演出なんてしなくても

ごく普通の日常の中に良質なデザインがある___これこそが北欧デザインの本質なのかもしれません。

公園で見た、ヒュッゲな時間

街歩きの合間には、公園でひと休み。

天気の良い日、公園には芝生で寝ころんでくつろぐ人がいっぱいでした。

何時間もおしゃべりを続けるグループ

自転車で連れ立って走るおじいちゃんやおばあちゃんの集団___

急いでいる様子はなく、ただそこにいる時間そのものを楽しんでいるように見えました。

特別なことをするわけじゃなくて、ただ座って、誰かと話したり、日光を浴びたりする___

これが「ヒュッゲ」なんだと肌で感じた瞬間でした。

 

水上から眺めるコペンハーゲン

iroherb |デンマーク2026

陸をたっぷり歩いた後は、船に乗って今度はニューハウン周辺をぐるっと巡りました。

陸から見る景色とはまた違って、運河沿いに並ぶ建物の表情や

街の暮らしぶりを違う角度から感じられるのが新鮮で、おすすめの過ごし方です。

港に目を向ければ、停めた船の上で日差しを浴びながらうとうとしている人や

カヌーを漕ぐ若者の姿も見えて

水の上にも「暮らしを楽しむ」時間が広がっていました。

ルイスポールセン工場見学。ものづくりの現場に立つ

照明ブランド、ルイスポールセンの工場も見学させてもらいました。

お店の棚に並ぶまでにどんな過程を経ているのか

素材へのこだわり、職人さんの手仕事を間近で見られる、ぜいたくな時間でした。

 

まず驚いたのは、工場の事務所や食堂にまで

自社のルイスポールセンの照明がさりげなく使われていたこと。

ブランドの世界観が製造の現場の隅々まで行きわたっているのを感じました。

工場で作業する職人さんたちは、男女比でいうと女性が少し多め。

細やかな手仕事にじっくりと向き合う姿が印象的でした。

ひとつの照明ができるまでには、パーツごとに専門の職人が部品を作り

組立は1人の職人がすべてを担当する。

分業でありながら、最後の仕上げは1人の手に委ねられる___このものづくりの姿勢に

量産型ではない「1点1点への責任感」を感じました。

 

デザイナーズスタジオを訪ねて

現地で活動するデザイナーのスタジオも見学させてもらいました。

訪れたのは、ルイスポールセンの照明「パテラ」のデザイナー、オーヴィン・スロット氏のスタジオ。

8~9社でシェアしているスタジオで、いろんなブランドやデザイナーが刺激をし合いながら

ものづくりに向き合う空間がとても心地良かったです。

 

スロット氏は自然の中からインスピレーションを受けてデザインをしているそう。

言われてみればパテラのシェードも、遠くから見ると1つの丸いボールなのに

近づくと無数の面が組み合わさった複雑な形をしていることに気づきます。

「ギャップを感じるものを作りたい」という言葉が印象的で

見る距離によって表情が変わるデザインには、こんな意図が込められていたんだと納得しました。

実用的なお話として、パテラのお手入れ方法も教えてもらいました。

シェードを灯具から外して、洗剤入りのスプレーをかけてシャワーで丸洗いしてもOKとのこと。

繊細な見た目に反して、日常使いをちゃんと想定してデザインしていることに

感動しました。

フィンランドへ。アアルトスタジオを訪ねて

デンマークでの日々を終えて、フィンランド・ヘルシンキへ。

フィンランドを代表する建築家・デザイナー、アルヴァ・アアルトのスタジオも見学してきました。

閑静な住宅街にひっそりと佇む白壁の建物で、うっかり通り過ぎてしまいそうなほど控えめな佇まいです。

見学はガイドツアー形式で、各部屋がどんな風に使われていたのかを丁寧に教えてもらいながら(もちろん英語で)、「ここで数々のデザインが生まれたんだと」と思うと胸が熱くなりました。

旅を終えて、インテリアショップスタッフとして持ち帰ったこと

 

今回の旅で強く感じたのは、北欧の人たちがとにかく「暮らしを楽しむ」を大切にしているということ。

窓辺に灯る照明も、公園のヒュッゲな時間も、カフェでゆったり過ごす時間も

特別なイベントではなく、ただの日常。

デザインが目的化されていなくて、あくまで暮らしを豊かにするための手段として存在している___

それが、今回の旅を通して1番心に残ったことでした。

 

もちろん、気候や住まいの造りも生活習慣も違う日本で、北欧の暮らし方そのままを真似するのは難しいと思います。でも、「難しいから」とあきらめてしまうのはもったいない。

照明ひとつの選び方、部屋の中に自然を感じるものを置いてみること___

ほんの少しでも取り入れられることは、きっとあるはずです。

インテリアショップで働く1人として、商品を売るだけではなくて

その先にある「暮らしを楽しむ時間」まで一緒に提案していきたい。

 

そんな思いを新たにした、デンマークとフィンランドの旅でした。

 

投稿者

iroherb shop

家具・インテリア
- 森の中のインテリアショップ
森のなかに静かに佇む、小さなショールーム。
家具や照明、インテリアから住まいづくりまで、
暮らしをまるごとご提案をしています。

私たちが大切にしているのは、「ちょうどよい心地よさ」

誰かに見せるためではなく、自分のために選ぶインテリアを
肩ひじ張らず、けれど確かな目で選んだ道具を、
この場所からお届けできたらと思っています。

日本各地、そして世界から集めた、
手ざわりやぬくもりの伝わる確かなものたち。
どうぞ実際に見て、触れて、
あなたの暮らしに寄り添うひと品を見つけてください。

森のやさしい空気の中でインテリアをお楽しみくださいませ。

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